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ファミリー コンステレーション(家族の座)とは?
ワーク内容
一般的には、二通りの「家族」があり、「自分が生まれ育った家族」は誰もが持ちます。そこには両親がいて、それぞれのきょうだいと祖父母がいます。あなたは一人っ子かもしれないし、他のきょうだいがいることもあります。これは「原家族」と呼ばれます。
そして、成人して自分が家族を作る場合は、子供がいたり、いなかったりしますが、そこには夫婦の関係があります。これはあなたが作る家族です。
コンステレーションとは「座」の意味で、ちょうど満天の星がさまざまな形を作る様が、家族の中の力学的な立ち位置を示しているようだというのが、この名称「ファミリーコンステレーション」の由来です。
私たちは「原家族」の中で、自分の自由意志ではない部分で無意識に何かの役割を演じてきています。家族メンバー全員がそうしているのですが、ここにある問題は、それゆえに自分自身の本来的なエネルギーを見失ってしまうということです。
成人して家を出ても、その役割は続きます。そして、その無意識に演じる役割は、社会生活の中でも顔を出します。それは同僚や上司に対する投影となってあらわれ、関係性の難しさを作り出すこともしばしばです。そして、プライベートな関係性においても、お互いの投影が、相手のあるがままを見ることを妨げます。典型的な例は、母親から十分に与えられなかった愛を求めている男性は女性にいつもかまってもらいたいです。父親とのかかわりが難しかった女性は、どんなふうに男性にかかわっていいのか知らないので、求められるままに与えようとします。そんな二人が出会った時、お互いのニーズがある意味一致するわけです。もちろん深いところでは、お互いの求めているものはそれぞれの母親、父親からしか受け取れないものなのですが。。。
ともあれ、そんな二人がお互いの投影に気づかないまま自分たちの家族を作って行くと、それぞれが求めているものを得られない不満を抱えるでしょう。でもたいていは「外側の安定」を求めるがゆえに、妥協してしまいがちです。あるいは、「価値観の違い」を持ち出して相手のせいにするかもしれません。それではお互いの気持ちは離れていくばかりです。
ここで求められるべきことは、お互いの投影に気づき、あるがままの自分自身として向き合うことです。
このワークの中では、参加者同士がお互いの家族メンバーの代理人というのを引き受けることで、お互いをサポートします。これを「座を開く」というふうに言いますが、座を開くとき、あなたは“あなた”というシステムの中で起こっていることを客観的に見守ることになります。そして、事実をあるがまま見つめる、ということほどパワフルなことはありません。
参加者は、誓約書にサインするという形で、ワークの中で起こったことを口外しない、ということを約束します。それは、一般的に秘密にするような家族内の問題に触れることがあり得るからですが、それをすることでお互いが安心して自分の深みにおりていく準備ができるのです。
どのような問題に役立つか?
このワークは特に関係性を見るのに役立ちます。人間関係ばかりではなく、お金や仕事との関係性、病気や、心身の症状との関係性、文字通りありとあらゆる関係性の中にある個人のアイデンティティーをはっきりと見せてくれます。
ある人は「お金はたくさん持ち過ぎると害になる」という思い込みがあったために、彼女が心地良く感じる金額以上の収入を持ってしまうことに恐れを抱いていました。「お金」という課題で座を開いてみた時に、彼女は、自分が何と同化していて、なぜそうだったのかに気づきました。その瞬間、お金はまったく新しい存在として目の前にありました。単にあるがままのものとして見た「お金」は恐くもなければ、嫌な感じもまったくなく、近づいてもだいじょうぶだという安心感を得ることができました。それ以降、彼女はお金に対してウエルカムになったと言います。そして実際にお金の方からも近づいてきてくれているということでした。
ここにある要点は、お金に対する思い込みが溶け、それによって「安心感を得ることができた」ということです。つまり、彼女はこの問題から自由でいられるのです。
だれでも参加できますか?
これは頻繁に問われることですが、「セラピーなどまったく受けたことがない」ということを理由に参加を躊躇する人がいます。もちろん初めてのことをする時にはだれでも緊張するものです。でも、どこかで最初の一歩を踏み出さなければ、いつまでも足踏みしていることになるのではないでしょうか?
セラピーの体験がない人も、人前で話すのが苦手な人も、まったく問題ではありません。参加前に個人的に相談したい人はいつでもお電話やメールでコンタクトしてください。
一つだけご理解いただきたいことは、もし参加者が精神科のお医者さんにかかっているという場合にかぎり、主治医の方の承諾書を取ってきていただくようお願いしています。個別にご相談ください。
ファミリー コンステレーション(家族の座)の未来
バート・へリンガー氏の功績
へリンガー氏は国際的に活躍しているセラピストですが、彼の業績には驚くべきものがあります。以下は「へリンガー・インスティチュート・ジャパン」からの引用ですが、実際にはここに書ききれないほどさまざまな国でいろいろな人たちと感動的なワークを展開してきており、今も各国を訪れる傍ら、年に一度はドイツでインターナショナルトレーニングが開かれています。
1925年ドイツ生まれ、元カソリック神父、現在80歳を超えてなお現役のセラピスト。哲学、神学、教育学を学び、16年間南アフリカでズールー族と共に生活し、カソリック系の学校で校長として教育に携わる。25年間の聖職を退き、精神分析、ゲシュタルト心理学、催眠心理学、原初療法などを、アーサー・ヤノフ、ミルトン・エリクソンなど多くのセラピストより学び、家族療法の研究の過程で、彼独自の洞察によってファミリー・コンステレーションとして知られる体系的家族療法の基盤を構築。その洞察と発見によって心理療法の歴史に新たなページを加えた。2001年に初めて日本でワークショップを開催し、これまでに5度日本を訪れ、多くの人々に大きな感動と影響を与えてきている。
日本での発展性
2001年にへリンガー氏が来日してから、日本では以下に紹介する二冊の本が出版され、インスティチュートで学んだ人たちが始めた各地の活動がゆっくりと、確実に育ってきています。特に2005年頃から「家族の座」という名称を耳にしたことがあるという反応がより多く返って来るようになった気がします。ワークの中で「家族の秘密」に触れるということが心理的な抵抗を生み出すという問題があるにしろ、人びとがあるがままの自分自身でいるという生得権に気づいていくほどに、このワークの貢献が認められていくと思います。
「脱サイコセラピー論」
従来の心理療法が前提とする枠組みを超えることで、究極の癒しのかたちを明るみに出すファミリー・コンステレーション。その創始者バート・ヘリンガーが、「家族内の病理」「暴力」「性」「別れと絆」「和解と癒し」等の多岐にわたるテーマを通して、人が自らの生の担い手として生きていく力、そしてその源である愛の真実を語る。
「愛の法則—親しい関係での絆と均衡」
難病、自殺、離婚、養子、近親相姦、同性愛ーー人間のすべての行ない、すべての心理の裏には、愛が作用している。(帯の文言より)
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